第1回:レコードとCDどちらが音が良いの?

2023.8.15
酩酊談話室
オーナー
監修者

ダイエーレコード店長

昭和47年創業のアナログレコード店のオーナーです。ソウル、ブルース、ゴスペルが好きで夜な夜な好きなレコードを聴いています。プライベートでは、ブルースバンドのVoで活動もしております。

CDとレコードどっちの音がいいの?

DAIEIRECORD店長の「酩酊談話室」

CDとレコード どっちの音がいいの?とお客様に聞かれる度に迷ってしまう。情報量を細かく保存しているのはCDの方だし、今ではハイレゾなんてものもある。だから、「CDの音が良いに決まっている」と思いがちだが何故か、レコードの音に魅了される人がいる。いるどころか結構おおいのだ。




「レコードの音はやわらかい音がする」それに対して「CDはなんだかかたい音」といった感想を良く聞く。




CDとレコードの音の処理

そもそも、元の音源は同じで(マスターテープ)それをCDはデジタル処理 をするのだが、その際に人間の聴こえる範囲(可聴域)を越えた部分と余分な音のゆがみや、ノイズをばっさりカットしてしまうらしい。レコードはといえば、その音のゆがみや、ノイズがそのまま残ってしまう。それと、人間の可聴域を超える周波数帯をわずかに上回る音が記録されてしまうとの事。



う~ん、、、どうやら、原音に対して忠実に再現しているのはCDという事になる。ということは、CDのほうが“音がいい”という事か・・ と、簡単には結論をだせないところがやっかいな所でして・・(笑)

繰り返しますがレコードは原音に対して 高周波の「音のゆがみ」や「ノイズ」を処理しきれない為、原音通り再現されていないという事になるから、正確さといった点でいえばCDの方に軍配があがる。

しかし、正確性と人間が聴いた時の聴き心地は、異なるようだ。


であれば、音の質、だけで言えばデジタル処理のCDのが音質が良いっていうのはそうなのかな。



人が聴く時の心地よさは??

レコードの「音のゆがみやノイズ」、「可聴域をわずかに超えて記録される音」がCDの「余分な周波数帯をばっさりカット」してしまう音に比べて「広がりや深み」、「自然な響き」を感じさせる要因になっていて、それゆえに、レコードの音の方が 「心地よい」という方が多い、という事だそうです。

どうですか、納得いきましたか・・? (笑)

私は結構、納得しました。(根が単純なもので(笑))

ただレコードには、CDにはない、面白さがありますよね、レコード針を替えたり、ケーブルを替えたりすれば、より音の変化が楽しめます。 MONO盤のレコードをMONO針で聴いた時の「音の太さ」「音の塊」感は格別だなぁと私は感じます。



勿論、皆様にも色々なご意見があると思いますが、私の意見的にはこんな感じでございます。逆にサブスク系のファイル音楽はまた音質の話は変わると思いますが、その話はまた次の機会に綴ろうかと思います。


では、皆様の良いレコードライフを願って!!

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