第3回:日本人のブルースは如何にして心に響くか

2023.8.18
酩酊談話室
オーナー
監修者

ダイエーレコード店長

昭和47年創業のアナログレコード店のオーナーです。ソウル、ブルース、ゴスペルが好きで夜な夜な好きなレコードを聴いています。プライベートでは、ブルースバンドのVoで活動もしております。

日本人のブルースは如何にして心に響くか

DAIEIRECORD店長の「酩酊談話室」

私は日本人の演奏するブルースが好きであります。英語の発音も、いかにも日本人の発音だな~と思えるものほど良い!日本人がいくら頑張っても、外人テイストの演奏が出来ないように逆も又然りなのです。(外人さんも日本人の味わいは出せんわな~)

しかし、稀にまるで黒人のブルースシンガーそのものと思えるようなびっくりするような日本人のシンガーに出会う事があります。「えっ・・・これが日本人なの まるで黒人シンガーやないかい!!まじかぁ~、すげええええ~」と1週間位、感激に浸る事もありますが、その後、聴いているかといえば、そうでもない。

結局 日本人が黒人そのものを模倣している事に驚いているのであってそのシンガーに魅了されているわけではない事に気付くのです。 そこで、日本人シンガーの中で、自ら「ポンニチ(日本人)英語ですんません」と語るのは、日本のブルース界を代表する人の一人、「近藤房之助」 です。



素晴らしい日本人アーティスト達

近藤房之介

彼の演奏、歌はまさしく、日本人でなければ表現出来ないものでありブルースといった、アメリカからの借り物の音楽形態の中でしっかりと日本人としての、アイデンティティーを見事に確立していると思います。





永井”ホトケ”隆

日本を代表するブルースバンド 「ウエストロードブルースバンド」のリードボーカルとして、日本のブルース界を牽引し日本のブルースのレベルの高さを世に知らしめてきた、素晴らしいミュージシャンであります。

「いや~ 日本人のブルースってええな~」

と我々をいつも楽しませてくれるありがたい存在です。





他にも ジャンプブルースを演奏する「吾妻光良」なども、ザ・日本人的で最高にご機嫌な気分にさせてくれます。(とにかく、ユニークで笑えます)



有山淳司

ラグタイム奏法によるギターも凄く個性的でかっこいい!!





木村充揮

天使のダミ声と称される、ヴォーカルもブルージーで心に沁みます。





上田正樹

そして忘れちゃいけないのは、御大「上田正樹」です。日本人による「R&B」「グルーブ感」という概念を、自ら体現し、聴衆に定義付けしました。「上田正樹とサウス・トゥ・サウス」のグルーブ感は半端じゃありません(笑)







まだまだ沢山いますが、酔いがまわってきたので今日はこの辺で。


では又・・・

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