ダイエーレコード店長
昭和47年創業のアナログレコード店のオーナーです。ソウル、ブルース、ゴスペルが好きで夜な夜な好きなレコードを聴いています。プライベートでは、ブルースバンドのVoで活動もしております。
FUSIONとJAZZとの違いは?
フュージョンとジャズとの違いですが、これは聴いて頂ければわかる通り、リズムが違います!!基本ジャズは4ビート、フージョンは16ビートのリズムを刻みます。当初はフュージョンという呼び方はせずに「クロスオーバー」と呼んでいました。この流れを初めに取り入れたのは、やはりこの人、奇才「マイルス・デイヴィス」です。彼が1970年に発表した「BITCHES BREW」というアルバムは今までのマイルス・デイヴィスとは全く違うジャズとロックの融合した曲で、その後のロック界にも多大な影響を与えました。さすが マイルス!!当然、保守的なジャズファンからはバッシングの嵐(笑)おまえは商業主義に走ったぁ~、だの、魂を売ったのかぁ~等々、しかし、ロックやファンクに理解のある層からは、「これは非常に画期的なアルバムだ」と高評価を得ていました。
コチラが上記説明のマイルス・デイヴィスの「BITCHES BREW」のLP
クロスオーバーからフュージョン
1970年に発表された「BITCHES BREW」以降にジャズと他のジャンルの音楽を融合させた曲が多く発表されました。このクロスオーバーと呼ぶ時代を経て、その後もう少しポップな感じに仕上げてきた辺りから「フュージョン」と呼ぶようになってきたと記憶しています。(かなり商業主義的なかんじ!やっぱレコード会社からしてみれば、売れてなんぼですから(笑))その後は、「フュージョン」という呼称が定着し「クロスオーバー」といった呼び方はしなくなりました。
FUSIONを話すうえで重要なアーティスト
ここで、FUSIONを話すうえで重要なアーティストやバンドをご紹介します。先ずは、「ウェザー・リポート」、ジョー・ザヴィヌルとウェイン・ショーターが中心となり1970年に結成されたジャズ、フュージョンバンドです。フュージョンを説明する時にはこのバンドは欠かせません。また私自身が大好きな伝説のエレキベーシストの「ジャコ・パストリアス」も一時期一緒にやっています。「リー・リトナー」や「ラリーカールトン」「パットメセニー」なども超有名なギタリストで、フュージョンを紹介するには欠かせない人達です。「デビッド・サンボーン」もフュージョンを説明するにはどうしても外せないサックスプレーヤーです。デビッド・サンボーンの曲はノリノリの曲が多いのかと思いきや、メロディアスなバラードも素晴らしいです。ピアノ、キーボード奏者の「ジョー・サンプル」が中心となったフュージョンバンド、「クルセイダース」も外せませんね!!ギタリストのラリー・カールトンもしばらく一緒にやっていました。
ざっとこんな感じですが、他にも重要なミュージシャンがいます!ざっくりとご紹介をさせて頂きました。