SOULとは・ソウルの特徴編

2023.2.6
SOUL
オーナー
監修者

ダイエーレコード店長

昭和47年創業のアナログレコード店のオーナーです。ソウル、ブルース、ゴスペルが好きで夜な夜な好きなレコードを聴いています。プライベートでは、ブルースバンドのVoで活動もしております。

ソウルとは



ソウルは、1950年代から1960年代前半にかけて、アメリカのアフリカ系アメリカ人のコミュニティを起源として誕生した音楽のことです。 アフリカ系アメリカ音楽であるゴスペルやR&B、ジャズなどの要素が含まれています。ソウルはアメリカにおいて、ダンスのための音楽としても、聞いて楽しむ音楽としても人気を集めました。公民権運動(1950~1960年)が起こった際に人気となったこのジャンルは、のちに世界的にも注目を集め、ロックやアフリカ音楽にも影響を与えます。

*(公民権運動:アメリカにおいて、アフリカ系アメリカ人が黒人差別の解消と公民権の適用を求めた運動)

前述の通り、アフリカ系アメリカ音楽であるゴスペルやR&B、ジャズなどの要素が含まれています。



ソウルの特徴

リズム

キャッチーなリズム、ハンドクラップや即興的な体の動きによるリズムの強調、これがソウルにおける重要な特徴の一つです。また、リードボーカルとコーラス隊の間で行われる「コールアンドレスポンス」や、力強いボーカルも特徴として挙げられます。 



文化的背景

ソウルでは、アフリカ系アメリカ人のアイデンティティや、アフリカ系アメリカ人文化の重要性を強調する気持ちが反映されています。ソウルのルーツは、伝統的なアフリカ系アメリカ人によるゴスペル、R&B、そして1950年代に始まった宗教的スタイルと世俗的(一般的)スタイル、これらの融合です(歌詞・楽器編成両方においても)。ソウルミュージックという言葉自体は、世俗的な歌詞を伴うゴスペルスタイルの音楽のことを指しており、1961年にはじめて証明されています。



ソウルの意味

アフリカ系アメリカ人用語における「ソウル」という言葉には「アフリカ系アメリカ人の誇りや文化」という意味があり、アフリカ系アメリカ人のミュージシャン達によって「アフリカ系アメリカ人であることの感覚・気持ち」を強調するために使われた言葉でした。



ゴスペルとソウルジャズ

1940年〜1950年代のゴスペルグループをもとに誕生したジャズスタイルのソウルは「ソウルジャズ」と呼ばれます。1960年代のアフリカ系アメリカのポピュラー音楽において、シンガーやアレンジャーたちは、ゴスペルとソウルジャズ両方のテクニックを用いていました。そしてソウルは徐々に「アフリカ系アメリカ人のポピュラー音楽」の総称として使われるようになります。



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